君に伝えたいことはたくさんあるけれど

今は雨を見ていよう、きっと落ち着くから。



もし土砂降りなら、止むまで一緒に雨宿り。


僕と君と。

ずっと空を見ていよう。





もし雨が止んだら、遠回りで向かおう。


君と僕と。

ずっと駆けていたいから……





雨心


「この花は春になるととっても綺麗な花を咲かせるそうですよ」

少女は笑顔いっぱいに僕に語りかける。

また会いたい。
彼女の…まるで太陽みたいなその笑顔に―――――。

森のヴィジョンが鮮明に流れてくる。
空は少し曇って、小雨が降り続く。
…いつも通りの枯れ木…緑と雨の匂い。

…今では懐かしいその光景。

(あれは…トーティスの南の…?)

どうやら夢を見ているらしい。
まだ年端もいかない自分が誰かと話している。
歳は僕と同じくらいの女の子…。

「あの…さっきはありがとうございました!」

「あ、うん。怪我は無かった?」
「大丈夫…でもあなたが怪我して…!」

不覚にも怪我をしてしまったようだ。
モロに顔面にくらってしまった。
大した傷ではないのだが目立ってしまっている。

「平気平気!僕は何ともないよ!」

(やせ我慢してる…)
幼い自分に苦笑する。

「ダメです!放っておいたら化膿してしまいます!私で良ければ治療を…」

「…あ……うん…」

『ファーストエイド…!』

「………」
一瞬の沈黙が流れる。

『ファーストエイド…!』

「………?」
…何も起こらない…。

少女の顔がこわばる…。

「ご…ごめんなさい!まだ未熟で…!!」

幼い僕はいったい何が起きる予定だったのか分からない。
少女は眉をハの字にして何かを考えている。

「…?」

ふと思い立ったような表情をした直後。少女は顔を近づけて。

「いたいのいたいの…とんでけ…」

傷口にほんの少し。思いがけないおまじないをされた。

「っ!」

びっくりした僕は何を話していいのか、あたふたしている。

すると少女は笑顔で言う。
「ママに教わったおまじない!」

「…えっ、あ…の…えっと」

幼い僕はまだ、あたふたしている。
(変わってないな、僕は)

「少し、雨宿りしていこっか」

「…はい!」

また会いたい。
彼女の…まるで太陽みたいなその笑顔に―――――。

だから…


僕と君と。

ずっと空を見ていよう。




遙かな時の流れの中で、君に出会えたこと。

何よりも大切なひととき。


忘れないように。




ずっとずっと。







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…というわけで書いてみました初小説。(短い)
幼少期の回想を交えたクレスの一人称…のつもり。
すげ〜文章力皆無なんですが!!
どうにかして下さいって感じで…げふんげふん。
どうにも出来ませんね、すいません;
小さい頃の女の子の成長は早いってもんで。
いちおうクレミンアンソロ執筆のマンガに沿った設定で書いてます。
「クレス」「ミント」という名称がまったく出てないのはわざとです。
名前も知らずに会ってたらドリームだなあ…という妄想のもとに。(笑)

執筆:のりまき
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